2021年は、持続可能な社会の実現に向け、世界各国が協調を始める年となりました。今年もその流れは加速し、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーに代表される各企業が1社では達成出来ないテーマへの取り組みが熱を帯びています。
DXの1つの役割は、サプライチェーン上や企業間を跨いだ業務プロセス上で流れるデータを可視化すること。それにはデータの信憑性がより重要になってきます。金融から始まったブロックチェーン技術は今や改ざんのないカーボンオフセット量を証明する為に活用されています。
また、同時に複数の関係者がシステム上に参画しています。データの信憑性と同じく、システムへの参加者やシステムに加わるサブシステムの信憑性も重要性を増し、ゼロトラストを中心にセキュリティデザインに改めて脚光が当たっています。
今後は、こうしたエコシステムを形成するプラットフォームがより増し、大規模なシステム構成がますます増えていくものと推察されます。
システムの稼働率が高いものが高品質と呼ばれた時代から、システム全体の信憑性が担保されたものが高品質と呼ばれるように変化してきているのかもしれません。
ITアーキテクチャーコンサルティング部長 奥田 友健
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