キャッシュレスは、身近な小さなお店での利用も拡大し、生活に浸透してきたことを実感されている方も多いと思います。
リアルな店舗でのキャッシュレス利用の拡大は、EC消費に加えて、より広範な消費行動を捉えることが可能になるという側面があり、事業者はこれらのデータを活用して消費者の利便性を向上させてきています。
ところで、4月1日に改正個人情報保護法がいよいよ施行されます。データ活用の裏で個人情報が悪用されるケースも増えており、プライバシー情報の保護が強化されます。「3rd Party Cookie」もプライバシー保護の観点から、グーグルも2023年の廃止を発表しています。
デジタル社会の中で“データ”は資源であり、その活用は不可欠ですが、同時に、プライバシー保護の管理・強化が、企業の課題となっています。しかし、見方を変えれば、個人からデータを預ける先として信頼を得た企業は、貴重な個人情報の収集・分析が可能となり、競争優位に立つこともできるようになるはずです。
2022年の干支である「壬寅(みずのえとら)」は、“冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生まれる年になる”という意味があるようです。
新たな取組みを行い成長の礎とするには、いい一年と言えるのではないでしょうか。
金融ITコンサルティング部長 染谷 雅之
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