
経営役 保険ソリューション事業本部 副本部長 資産運用ソリューション事業本部 副本部長 小林 浩二
日々、ニュース、報道、SNS、会話などでAIという単語を見ない、聞かない日はない。まさにAIの本格活用に向けた爆発的な変革期を迎えていると肌で感じている。実際、AI技術の進化は目覚ましく、私たちの働き方や価値創造のあり方に大きな変化をもたらしている。筆者は、システム開発を主たる業務とする事業を担当しているが、その現場においても大きな変革が起きつつある。たとえば、システム開発におけるテスト、コード生成、設計書からのコードリバースといった論理的で再現性の高い作業からAIによる自動化が進みつつある。日々そういった状況を見るにつけ、個人的には産業革命級の変革時代を迎えつつあると考えている。
AI技術の進化による業務構造の変化
前述のとおり、人間のスキルと呼ばれている業務能力の多くが、AIによって代替・自動化される未来が近づいてきているのではないか。たとえば、データ分析、文書作成、コーディングといった一定のスキルを用いた作業は、AIが短時間で高精度にこなすようになりつつある。
そして、AIによる自動化は、今後かなりのスピードでさらに実装にまで進んでいくと推察される。
では、AIが人間のスキルを用いた業務処理を担うようになった場合、人間が担うべきこととしては何が残るだろうか。筆者は、感性や創造性といった人間らしいアートが必要な領域については、まだまだAIが踏み込めないと考える。ここでいうアートとは、音楽や絵画といった芸術に限らず、人間の感性や創造性に根差した判断や表現といった意味も含んでいる。
AIは、過去のデータや事例を基に最適な案を選択・整理することを得意としている。一方で人間は、その選択案を評価し、目的に照らして意味を与え、新たな価値を創ることができる。
新しい意味や価値を創り上げるためには、人間ならではの感性・創造性が重要になる。
AIが再現性の高いスキルの部分を担い、人間が感性や創造性を活かし、アートの観点から評価・判断を担うという形で、人間とAIの作業分担が進んでいくであろう。
さて、このような分担が進む中、人間とAIの関係はどのように深化していくのだろうか。
現在のAIは、まだまだ効率化のツールとしての位置づけで利用されていることが大半であろうが、今後、さらなる技術進歩により、人間の価値創造のパートナーとなる未来もあるのではないだろうか。AIが、人間だけでは考えつかなかった価値を、ともに創造するパートナーになる未来である。
そして、AIによる自動化は、今後かなりのスピードでさらに実装にまで進んでいくと推察される。
では、AIが人間のスキルを用いた業務処理を担うようになった場合、人間が担うべきこととしては何が残るだろうか。筆者は、感性や創造性といった人間らしいアートが必要な領域については、まだまだAIが踏み込めないと考える。ここでいうアートとは、音楽や絵画といった芸術に限らず、人間の感性や創造性に根差した判断や表現といった意味も含んでいる。
AIは、過去のデータや事例を基に最適な案を選択・整理することを得意としている。一方で人間は、その選択案を評価し、目的に照らして意味を与え、新たな価値を創ることができる。
新しい意味や価値を創り上げるためには、人間ならではの感性・創造性が重要になる。
AIが再現性の高いスキルの部分を担い、人間が感性や創造性を活かし、アートの観点から評価・判断を担うという形で、人間とAIの作業分担が進んでいくであろう。
さて、このような分担が進む中、人間とAIの関係はどのように深化していくのだろうか。
現在のAIは、まだまだ効率化のツールとしての位置づけで利用されていることが大半であろうが、今後、さらなる技術進歩により、人間の価値創造のパートナーとなる未来もあるのではないだろうか。AIが、人間だけでは考えつかなかった価値を、ともに創造するパートナーになる未来である。
AIと共に「価値を創る」パートナーシップの可能性
AIが単なる効率化ツールでなく、人間と価値を共創するには、ポイントがいくつかあると考える。1つは、AIがアイデアを広げて、人間がアイデアを絞ること。アイデアを広げる段階では、AIの検討結果は有用であることが多い。そこから何を選び、どう意味づけるかを人間が担う。このような発散と収束を繰り返すことで新たな価値を創造できるのではないか。
あるいは、AIの統計的な視点と人間の直観的な視点の対比。両者の視点は、ときに意見が食い違うことがある。だが、そのズレこそが新しい発見につながることもあるのではないだろうか。ズレがあるからこそ、人間だけで考えるより深い洞察が得られる可能性がある。こういったポイントを認識したうえで、人間が柔軟かつ状況に応じてAIを活用していくことが肝要である。
さらに技術が進み、人間がAIを柔軟に活用すれば、AIは単なるツールではなく、問いや課題に対して人間とともに考え、解決するパートナーへと進化するかもしれない。そうなれば、人間とAIがともに創る未来は、ただ単に効率的なだけでなく、より有意義で価値のあるものになる可能性がある。
あるいは、AIの統計的な視点と人間の直観的な視点の対比。両者の視点は、ときに意見が食い違うことがある。だが、そのズレこそが新しい発見につながることもあるのではないだろうか。ズレがあるからこそ、人間だけで考えるより深い洞察が得られる可能性がある。こういったポイントを認識したうえで、人間が柔軟かつ状況に応じてAIを活用していくことが肝要である。
さらに技術が進み、人間がAIを柔軟に活用すれば、AIは単なるツールではなく、問いや課題に対して人間とともに考え、解決するパートナーへと進化するかもしれない。そうなれば、人間とAIがともに創る未来は、ただ単に効率的なだけでなく、より有意義で価値のあるものになる可能性がある。
人間とAIの共創時代に求められる人材とは
AI技術の進化は、人間の活動を劇的に効率化させ得る。この効率化といった観点でのAI活用の有用性は、もはや異論の余地はないだろう。そのうえで、AIが新たな価値創造のパートナーとなる未来も近いと考える。
そのような時代が来たとき、人間らしい感性・創造性がより重要になってくる。その際、人間に求められることは、スキル的なことよりアート的なことに移っていくであろう。
ところが、アート的な能力は一朝一夜で身につくものではない。だからこそ、来るべき人間とAIの共創時代に向けてアート的な能力を発掘し、ブラッシュアップしていくことが重要になる。そういった人材を育成・輩出することも重要になっていくであろう。
感性や創造性を活かした評価・判断といったアート的な活動は、元来、野村総合研究所(NRI)の得意分野である。人間とAIが価値共創する時代の実現に向けて、NRIとして、そのような人材を育成・輩出し、世の中に対して幅広く支援をしていきたい。また、個人としてもアート的な能力の研鑽を意識して進めていきたい。
そのような時代が来たとき、人間らしい感性・創造性がより重要になってくる。その際、人間に求められることは、スキル的なことよりアート的なことに移っていくであろう。
ところが、アート的な能力は一朝一夜で身につくものではない。だからこそ、来るべき人間とAIの共創時代に向けてアート的な能力を発掘し、ブラッシュアップしていくことが重要になる。そういった人材を育成・輩出することも重要になっていくであろう。
感性や創造性を活かした評価・判断といったアート的な活動は、元来、野村総合研究所(NRI)の得意分野である。人間とAIが価値共創する時代の実現に向けて、NRIとして、そのような人材を育成・輩出し、世の中に対して幅広く支援をしていきたい。また、個人としてもアート的な能力の研鑽を意識して進めていきたい。
プロフィール
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小林 浩二のポートレート 小林 浩二
経営役
保険ソリューション事業本部 副本部長
資産運用ソリューション事業本部 副本部長
※組織名、職名は現在と異なる場合があります。