6月20日にITソリューションベンダーのNumerix、MongoDB、MarkLogicをお招きし、第2回NRIグローバル規制カンファレンスを開催しました。このカンファレンスは、RegTechの動向を見据え、金融機関の業務課題を解決するケーススタディの紹介を目的としています。 第2回は「リスク管理システムの最適化実装に向けて ~グローバルでの最新事例ご紹介~」と題して開催しました。
まずNRI川橋より、グローバル金融規制の潮流と海外の金融当局や金融機関のスタンスについて解説しました。2008年の金融危機前はリスク管理規制は定量面の比重が高かったが、金融危機以降は定性面とのバランスが重視されるようになり、金融機関でも過度にコストがかからないよう対応にメリハリをつけて工夫している点を紹介しました。結果的に金融機関のリスク管理態勢の実効性も高まったメリットについても述べました。
NumerixのErdem Ozgul氏は、金融機関をとりまくデジタライゼーションの変革の流れの中で、Numerixのソリューションがどのように高度なリスク管理をサポートできるかを説明しました。
MongoDBのBuzz Moschetti氏は、NoSQLデータベースのMongoDBのソリューションの紹介と、これらの技術が金融規制対応でのデータ管理においてどのようなメリットがあるかを解説しました。
MarkLogicのKen Krupa氏も同じく、MarkLogicのエンタープライズNoSQLデータベースのソリューションをし、海外大手金融機関がどのように彼らのソリューションを活用してBCBS239に対応しているかなどを紹介しました。
NRIの三浦と奥井は、金融リスク規制対応に求められるシステム構築ポイントを紹介しました。分析ロジックの構築に加え、データの収集や管理の重要性を説明し、NRIのSA-CCR、FRTB-SAシステムを紹介しました。
NRIは今後も金融機関の関心の高いテーマを取り上げたカンファレンスを開催し、グローバル規制やリスク管理についての理解および対応にむけたソリューションをご提案してまいります。
Numerix Erdem Ozgul氏
MongoDB Buzz Moschetti氏
MarkLogic Ken Krupa氏
NRI 川橋仁美
NRI 三浦敦
NRI 奥井謙一