
2025年6月18~20日に香港で開催された第11回国際フィジカルインターネット会議(主催:香港理工大学、欧州物流革新協力連盟)において、野村総合研究所(以下、NRI)のコンサルタントの水谷禎志とシステムアーキテクトの石田裕三が共同で執筆した論文が、最優秀論文賞を受賞しました。
国際フィジカルインターネット会議は、フィジカルインターネットに関わる世界中の研究者による最先端の研究報告が行われる場として、2014年にカナダ・ケベックシティで第1回が開催されて以降、これまで主に欧米で開催されてきました。NRIは2021年から同会議の運営に協力しており、第11回会議では日本の物流革新の取り組みを紹介するセッションのモデレーターを務めています。
水谷と石田は、第11回会議向けの論文において、トラック積載率向上施策の一つである「共同輸送」に着目し、複数のノード(拠点)での積み替えや物流容器の多階層積み重ねなどを容易にするための、複雑な物流をデータで表現する手法を提案しました。論文の審査に関わったフィジカルインターネット研究者から「理論的に厳密であり、方法論として革新性が高く、フィジカルインターネットの発展にとって意義深い」と評価され、この度の受賞となりました。
NRIは今後も、調査研究や情報発信を通じ、日本の物流課題解決およびフィジカルインターネットの発展に向けて貢献していきます。
関連リンク
物流革新で、なぜ「フィジカルインターネット」が注目されるのか
https://www.nri.com/jp/media/journal/20210902.html
物流革新と次世代人材育成の展望
https://www.nri.com/jp/media/journal/20230829.html