&N 未来創発ラボ

野村総合研究所と
今を語り、未来をみつめるメディア

2026年8月6日から9日、米国ラスベガスで開催された世界有数のセキュリティカンファレンス「DEF CON 34」に、株式会社NDIAS(エヌディアス、以下「NDIAS」)自動車セキュリティ事業部のCTFチーム「cartagaitai」が参加しました。「DEF CON」は、世界中のトップエンジニア、研究者、政府機関などの専門家が集い、最新の攻撃手法や防御技術を共有する国際カンファレンスであり、世界中から3万人規模の参加があります。各区画ではさまざまなハッキング大会が開かれており、システムの脆弱性分析や高度な防衛・解決技術を競い合います。NDIASは、自社の技術力を世界水準で検証するとともに、新たな知見の獲得や技術者の育成を目的として毎年参加しています。

「cartagaitai」もそれらの大会に参加し、自動車セキュリティをテーマとする「Car Hacking Village CTF 2026」では世界2位、船舶・海事セキュリティをテーマとする「Maritime Hacking Village CTF 2026」では世界1位を獲得。日々の車載セキュリティ業務で培ったNDIASの技術力を、世界の舞台で発揮する結果となりました。

車載セキュリティの専門性を生かし世界2位

CTF(Capture The Flag)とは、サイバーセキュリティ分野で広く行われている競技形式で、参加者はシステム解析や脆弱性調査、暗号解読などの課題を解いて得点を競います。今回開催されたCar Hacking Village CTF(CHVCTF)では、ミニEVチャージャーへの攻撃、CAN通信を介した模擬車両の操作、IVIへの侵入、ハードウェア解析など、車載・組込みシステムに関する幅広い問題に挑戦しました。ハードウェア解析やリバースエンジニアリングなど、メンバーそれぞれの専門性を生かして攻略を進め、出題された全問題を完答。1位チームから数時間遅れての完答となったため順位は世界2位でしたが、すべての問題を解き切る成果を残しました。生成AIも実装作業の効率化に活用し、攻撃方針や解析の進め方を考えることに注力しました。

【写真】(左)CHVCTFでの集合写真(右)バッジ問題を解いている様子

車載で培った技術を船舶分野にも応用

Maritime Hacking Village CTF(MHVCTF)には4名が参加し、小型船舶の通信解析、GPS解析、電子海図情報表示システムへの干渉など50を超える問題に挑戦しました。船舶セキュリティは未経験でしたが、通信解析や組込み機器への攻撃など、車載セキュリティ業務で培った知識や攻撃者視点を応用し、最終日に逆転して世界1位を獲得しました。未知の分野でも攻撃手法を素早く発想し、必要な知識を調べながら攻略できたことは、NDIASの技術力と応用力を示す成果です。

NDIASでは、大会で得た知見や技術を、今後の車載セキュリティサービスや研究開発活動に生かしていきます。

【画像】60超のチームが参加したMHVCTFのスコアボード(上位5位まで)

関連リンク

NRIセキュア ブログ「DEF CON 34 現地レポート|自動車・船舶・宇宙・AI・ロボットに広がるサイバーセキュリティ最前線」
https://www.nri-secure.co.jp/blog/def-con-2026

NRIトピックス一覧