本フォーラムは終了しました。
多数のご来場ありがとうございました。
野村総合研究所の企業理念「未来創発」に基づき、日本や世界の未来の姿を考えるフォーラムです。
2017年から内容を一新し、社内外の先駆者とともに、企業の成長や社会問題の解決について議論する場とします。
AIやIoTなどの技術革新が進む一方で、グローバル化の波も押し寄せてきています。「デジタルエコノミー」が世界各地で同時に立ち上がっているこの環境下で、多くの企業には経営や事業を従来とは全く異なるものにつくり替えていくことが求められています。
このような時代にあって、日本や世界のあるべき姿を描き、企業経営の方向を考えるために、本フォーラムでは米国の著名な文明評論家でもあり、経済評論家のジェレミー・リフキン氏をお招きします。NRIの多彩な専門家との対話を通じて、デジタル社会の先を読むNRIからの提言やビジネスへの示唆を提示していきいと考えています。
ご多忙かとは存じますが、みなさまのご参加を心からお待ち申し上げております。
野村総合研究所 代表取締役社長 此本臣吾
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NRI未来創発フォーラム2017抄録
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当日の様子
開催概要
開催を終了しました。
- 日時
- 2017年10月4日(水) 13:30~17:30 (開場12:30)
- 会場
- 東京国際フォーラム[ホールB7] 地図
- 参加費用
- 無料(事前お申込みが必要です)
プログラム
- 12:30
- 開場
-
13:30~14:10
基調講演 -
デジタルで変える日本の未来~シェアリング・エコノミーの衝撃~
野村総合研究所 代表取締役社長 此本臣吾
「未来創発」を企業理念に掲げるNRIは、デジタル化を日本企業の成長や社会問題の解決にどう役立たせるかを真剣に考えています。今回の「NRI未来創発フォーラム」では、稀代の文明評論家であるジェレミー・リフキン氏に未来への洞察を伺い、NRIが誇る多彩な専門家とともに日本の将来像を考察していきます。 -
14:10~15:20
特別講演 -
スマート・ジャパンに向けた“第三次産業革命”と“限界費用ゼロ社会”
世界はまさに今、IoTを軸にしたデジタル社会に飛び込んで行こうとする転換点にあります。そのような中、文明評論家ジェレミー・リフキン氏の発言が現在非常に注目されています。リフキン氏は、ドイツのメルケル首相のブレーンとして「インダストリー4.0」を理論的に牽引した人物です。講演では、近著『限界費用ゼロ社会』を基にしたシェアリング・エコノミーのインパクトをお話しいただきます。
文明評論家 経済評論家 ジェレミー・リフキン氏
[同時通訳付] - 15:20~15:40
- 休憩
-
15:40~16:20
対談 -
世界のデジタル化はどう進んでいくのか?そして日本の行方は?
ジェレミー・リフキン氏 × 此本臣吾
モデレーター 小谷真生子氏
[同時通訳付] -
16:20~17:30
パネルディスカッション -
デジタル化による社会変革をリードするためには?
NRIは、高齢化・人口減少に直面する日本社会・経済の再活性化、製造業の未来戦略の立案、地方創生などに取り組んでいます。こうした課題解決に向けて、デジタル化のインパクトをどのように捉え、活かしていけるのでしょうか。転換期における社会変革やビジネス打開策のあり方を、NRI気鋭の研究員・コンサルタントが議論します。
[モデレーター]
- 小谷真生子氏
[パネリスト]
- 神尾 文彦(NRI 主席研究員)
- 柏木 亮二(NRI 上級研究員)
- 小林 敬幸(NRI 上席コンサルタント)
- 17:30
- 終了
※プログラムの内容・講演者・パネリストは、予告なく変更となる可能性がございます。
講演者・パネリスト
此本 臣吾
野村総合研究所 代表取締役社長
今や情報技術(IT)の進歩はとどまることを知りません。企業経営はもちろん、社会インフラ全般、さらには国際政治や資本主義そのものにさえ、デジタル化の影響が及んでいます。
中でも、私が注目しているのが「シェアリング・エコノミー(共有型経済)」です。
シェアリング・エコノミーのもとでは、あらゆる需給関係がデジタル化によって最適化されるため、消費者は少ない支出でこれまで以上に豊かな生活を送ることができるようになります。他方、特徴ある製品・サービスや、デジタル化に対応したビジネスモデルを持たない企業は、淘汰される可能性がますます高まります。
国も同様です。産業の縦割り構造を超えて、国全体をデジタル化に適した産業構造に転換し、課題を解決する知恵が求められます。
また、実際の支出よりも得られる効用が大きくなるため、経済活動の実態を正確に把握するには、GDPに代わるデジタル化に相応しい経済指標も必要となるでしょう。
ジェレミー・リフキン氏
文明評論家 経済評論家
いま、経済パラダイムの大転換が進行しつつありますが、その原動力になっているのがIoTの普及です。
全てのモノやサービスがインターネットにつながるIoT時代には、経済の効率性や生産性が極限にまで高まります。そうなると、将来全てのモノやサービスが無料で提供されるようになり、企業の利益が消失してしまうため、従来型の資本主義は衰退を免れません。代わって台頭してくるのが、シェアリング・エコノミーです。人々が協働でモノやサービスを生産し、共有し、管理する新しい社会が21世紀中には実現するでしょう。この大変革のメカニズムを説き、確かな未来展望を描きます。
小谷真生子氏
モデレーター
日本航空株式会社を経て、NHKのキャスターに。NHK総合「モーニングワイド」「おはよう日本」やNHK-BS1「ワールド・リポート」のメインキャスターを務める。1998年からテレビ東京「WBS(ワールドビジネスサテライト)」のメインキャスターを16年間担当。2014年より、BSジャパン「日経プラス10」メインキャスターとして出演中。2013年より、世界経済フォーラムIMC(International Media Council)のメンバーも務める。
神尾 文彦
NRI 主席研究員
専門分野 : 都市・地域戦略、社会インフラ戦略、公的組織の改革
官公庁、自治体における都市・地域戦略、道路・上下水道等の社会インフラ政策戦略、公的機関の組織改革等のプロジェクトに参画。
総務省「公営企業の経営健全化に関する調査研究会」委員など、国・自治体の委員を多数歴任。著書に『地方創生2.0』(共著、東洋経済新報社、2016年)、『東京・首都圏未来計画』(共著、日本経済新聞出版社、2014年)など。
柏木 亮二
NRI 上級研究員
専門分野 : 産業政策、金融領域でのIT事業戦略立案
官公庁における産業振興政策の立案支援や製造業・情報通信・金融などの分野における事業戦略プロジェクト、IT事業戦略分析/技術インパクト評価などのプロジェクトに参画。
2015年より経済産業省「産業・金融・IT融合に関する研究会(FinTech研究会)」メンバー。著書『フィンテック』(日本経済新聞出版社、2016年)など。
小林 敬幸
NRI 上席コンサルタント
専門分野 : 製造業における戦略の立案、実行支援
製造業(特に、自動車産業、電機産業)を中心に事業戦略立案や新規事業開発、研究開発マネジメントサービスのプロジェクトに参画。日米を始め、アジア地域の自動車業界に精通。技術に対する理解を踏まえた将来展望を定期的に実施。
著作に『知的資産創造2017年4月号』「政府の燃費規制が新たな自動車産業を生み出す時代へ」など。
リフキン氏の活動と著書の紹介
欧州主要国に対する政策提言
2000年以降、EUや欧州主要国に対する政策提言を行っています。とりわけ、ドイツのメルケル首相のブレーンとして「インダストリー4.0」を牽引するなど、EU首脳や政府高官に向けて、政策や気候変動、エネルギー安全保障などのアドバイスを提供しています。
IoTの基盤づくり
TIRコンサルティンググループの代表として、協働型コモンズのためのIoTインフラづくりに寄与しています。
産業の未来予測
リフキン氏によるベストセラー『第三次産業革命』は、EUにおいて炭素社会の後に訪れる「生態系社会」への移行の青写真を描きました。
『限界費用ゼロ社会』
〈モノのインターネット〉と共有型経済の台頭
(NHK出版 2015年)
ジェレミー・リフキン氏の代表作、資本主義からシェアリング・エコノミーへデジタル革命の真のインパクトを読み解く第三次産業革命のブレーンが描く、衝撃の未来図!
当日ご来場の方には、終演後抽選で200名様に、『限界費用ゼロ社会』を差し上げます。
『第三次産業革命』
(インターシフト 2012年)
『ヨーロピアン・ドリーム』
(NHK出版 2005年)
『水素エコノミー エネルギー・ウェブの時代』
(NHK出版 2003年)
※プログラムの内容・講演者・パネリストは、予告なく変更となる可能性がございます。
過去のフォーラム
(2017年から内容を一新し、社内外の先駆者とともに、企業の成長や社会問題の解決について議論する場とします。 )