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新刊本『デジタル円 日銀が暗号通貨を発行する日』発行

2020/07/21

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野村総合研究所の主席研究員 井上哲也が執筆した『デジタル円 日銀が暗号通貨を発行する日』(日本経済新聞出版)が7月21日に発行されました。

https://nikkeibook.nikkeibp.co.jp/item-detail/35857

【主要目次】
はじめに なぜいま「デジタル円」なのか
第1章 リブラの衝撃と金融当局の対応
第2章 主要国の中央銀行によるデジタル通貨の取り組み-中国
第3章 主要国の中央銀行による取り組み-欧州<その1>
第4章 主要国の中央銀行による取り組み-欧州<その2>
第5章 中央銀行によるデジタル通貨発行の基本的発想
第6章 中央銀行がデジタル通貨の発行に関わることの蓋然性
第7章 二段階アプローチによる中央銀行デジタル通貨の導入
第8章 経済政策に対する影響
第9章 日本にとっての中央銀行デジタル通貨の意義

著者からのメッセージ

「リブラ問題」に象徴される巨大IT企業による通貨供給へのチャレンジや、中国やスウェーデンにおける中央銀行デジタル通貨の実証実験の開始、国内におけるキャッシュレス支払の拡大といった急速な環境変化の下で、日銀自身も国内外に向けて議論を発信し始めるなど、日本でも公的なデジタル通貨(デジタル円)が発行される可能性が現実味を帯びてきました。
デジタル円の導入が、日本のように複雑で大規模な金融システムの下で、家計や企業の利便性を高めるとともに、金融サービスの効率性の向上や競争環境の維持を通じた高度化といった成果をあげるには、現在の枠組みからの円滑な移行を実現することと、民間のイノベーションを最大限活用することの二つが不可欠となります。
こうした観点から、本書では中国や欧州諸国における議論や取組みを概観しつつ日本にとって有用な知見を整理するとともに、中央銀行がデジタル通貨を発行することの合理性や有用性、デジタル円を活用した民間ベースでの金融サービスやその担い手の変化の方向性、デジタル円の下での金融システムの安定や金融政策のあり方といった点に検討を加えた上で、銀行預金との代替を軸に二段階での導入案を提示しました。また、最後にデジタル円を導入する上での「五原則」を提示しました。
デジタル円の導入は金融サービスのデジタル化の一環であると同時に、それを支える基幹インフラでもあります。その実現に向けて、本書が議論の一助となれば幸いです。

※お取り扱いは書店によって異なりますので、ご利用の書店にご確認下さい。

執筆者情報

  • 井上 哲也

    金融イノベーション研究部

    主席研究員

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