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NRI トップ ソリューション・サービス NRI Solution AI オフィスの三密検知

オフィスの三密検知

街の中の人々の営みをAIの技術で可視化・分析・予測し、安心・安全でより便利な暮らしやすい社会をサポートします

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新型コロナウィルスは私たちの働き方にリモートワーク化という大きな変化をもたらしました。
一方で、業種によってはリモートワーク化が難しく、依然として職場オフィスへの出社を余儀なくされる職種の方も多数います。

お客様から大切なシステムをお預かりしているNRIにとっても例外ではなく、リモートワークと出社での勤務者のバランスを取りながらコロナ禍を乗り切りました。
今回はNRIの会議室における三密状態を緩和するためにAIカメラを導入した事例をご紹介します。

導入の背景 ~3密を回避せよ~

コロナ禍においてもオフィスのワークスペースや会議室での打合せを必要とする職種の方々は依然として多い状況です。
職場でのコロナ感染リスクを抑えるために、ソーシャルディスタンス、マスクの着用をルール化する会社は多いですが、どうしても気づかないうちに距離が近くなったり、マスクの着用を忘れてしまうものです。

特に密室となる会議室では感染リスクが高まるため、AIカメラ・空気室センサー・AIスピーカーを組合せて会議の参加者に3密状態を警告するしくみを構築しました。

導入の概要・ポイント

【感染リスクが高まる状況を考える】
感染リスクが高まる状態とは、を考えるところから開始しました。
マスクを着用していること、ソーシャルディスタンスが保たれていること、会議室の大きさによって最大人数を定めること、空気が悪くなったら空気の入れ替えをすること。
まずはルールを考えます。

【考えたルールを元にしくみの構築】
考えたルールをIT技術を使ってどのようにチェック・検知するかを考えました。
AIカメラを使用し、「マスクをしていない人物のチェック」「部屋の画像を目に見えない線で区切り、1区画当たり2人以上が同時に存在していないかのチェック」「常時人数を数え、部屋の利用上限人数に達していないかのチェック」「空気センサを活用し、空気中の酸素濃度の測定」などを行い、それらのチェック項目で検知をした場合は、部屋に設置したAIスピーカーから注意を促す仕組みを作りました。

開発の成果と今後の展望

社員1人1人の感染防止の意識・行動と、今回開発した3密検知のしくみが相まって、NRIでは大規模な感染クラスタは発生していません。

当初は急速なコロナの蔓延を受け、「1ヵ月以内にNRI社内の全会議室に開発と展開を完了させよ」というミッションでした。
世の中に同様なソリューションは多数存在しましたが、スピード、コスト、カスタマイズ要件、精度など様々な問題があったため、グローバルスタンダードのオープンな先進技術を活用し、短期間で自社開発しました。


近年、AI技術の進化は目覚ましく、画像認識へのAI技術活用により人物検知が行える様になってきました。
日本の人口と働き手の減少に伴い、これまで人間が行ってきた目視・判断・行動はAI技術で補うことが期待されます。
それと同時に、多量の画像処理にかかるスピードや画像データの保存量の問題、或いはカメラの設置コストやプライバシー保護にも配慮が必要です。
NRIではこれら多くの考慮するべき技術的なポイントを着実に1つずつクリアにし、ビジネスや業務で実用的に活かすことのできるAI活用をご提案します。

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お問い合わせ

DX基盤事業本部 AIソリューション推進部
E-mail:solutionai@nri.co.jp