金融ITフォーカス 2019年10月号
金融ビジネスにおいて、制度変更への対応、経営の効率化・コスト削減に加え、付加価値の追求が常に求められております。この付加価値の源泉は、金融技術と情報技術の融合によって生まれると考えます。「金融ITフォーカス」は、そういった視点を取り入れ、金融ビジネスが大きく変化していく方向性をわかりやすく伝えます。
発行時期 : 毎月5日発行(原則)
誌型 : A4版・16ページ(通常)
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どの経営者もデジタル化への対応が企業の存続に影響を与え得る重要事項であることを認識している。しかし、実際、どう対応すべきかで悩んでいるというのも事実である。デジタル化する目的は何か。その目的を考える時に忘れてはならないのは何か。デジタル、AIの時代であるからこそ、人間の「お客様への共感」が重要だと説く一橋ビジネススクール教授の一條和生氏に語っていただいた。
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金融市場
「ナロー・バンク論」といえば、これまでは金融システムやマクロ経済の安定確保といった文脈で議論されることが多かった。今後は、こういった「予防的」な文脈だけでなく、キャッシュレスや決済を軸としたイノベーションの促進など、より「前向き」な文脈においてこそ、「ナロー・バンク論」が検討される価値が高いと考えられる。
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アセットマネジメント
年金の専門家の間で確定拠出年金(DC)は確定給付型年金(DB)に比べ運用コストが高いと言われてきた。しかし、「加入者本位の追求を求める政策」がDC向け専用インデックス投信のコストを抑制した結果、インデックス運用に関する限り、DCはDBと遜色ないコストになりつつある。
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アセットマネジメント
英国では今年6月、有力株式投信が流動性の問題から解約停止に追い込まれ、オープンエンド型投信の流動性リスク管理規制への関心が高まった。規制監督を担うFCAがファンドの解約停止が投資家保護に果たす意義を強調する一方、金融安定性を監視するBOEはファンドの流動性ミスマッチそのものを警戒しており、両機関で行う共同調査の行方が注目される。
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リテールビジネス
「顧客本位の業務運営」の確立と定着には、顧客ロイヤルティ指標の測定が必要となるが、デファクトスタンダードとしてよく知られるNPSⓇだけでは、日本の金融機関特有の問題を解決できない。NPSに限らず、日本の金融機関の顧客ロイヤルティを測定するのに相応しい指標を用意すべきである。
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中国金融市場
資産管理業界の正常化が本格的に始まってから1年半が経過した。この間シャドーバンキングは抑制されたが、暗黙の元本保証の解消は道半ばである。ここにきて大手銀行の理財子会社が開業したことで、新たな競争・協力を通じて資産管理業界の正常化が進むことが期待される。
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数理の窓
プログラム文字列の実行結果やその過程について、数学的構造で表すことを「プログラム意味論」と呼ぶ。実行前に、その結果の収まる範囲を予測したり、与えられた2つのプログラムが本質的に同じものかを判定するなど、プログラムの性質や効率性の検証を目的としている。
発行形式
- 発行時期
- 毎月5日発行(原則)
- 誌型
- A4版・16ページ(通常)
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- 販売はしておりません。当サイトよりご覧ください。
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『金融ITフォーカス』編集事務局
E-mail:focus@nri.co.jp