金融ITフォーカス 2019年11月号
金融ビジネスにおいて、制度変更への対応、経営の効率化・コスト削減に加え、付加価値の追求が常に求められております。この付加価値の源泉は、金融技術と情報技術の融合によって生まれると考えます。「金融ITフォーカス」は、そういった視点を取り入れ、金融ビジネスが大きく変化していく方向性をわかりやすく伝えます。
発行時期 : 毎月5日発行(原則)
誌型 : A4版・16ページ(通常)
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コンピューター・システムが、自動的に株式売買注文のタイミングや数量を決め、その取引が1秒間に数千回といった高頻度で行われる手法HFT。HFTによる不公正取引はほとんど摘発されていない。それは、不公正取引が行われていないからなのか?長年、HFTをはじめとする新しいテクノロジーと規制のあり方の研究を続けておられる横浜国立大学教授の芳賀良氏に語っていただいた。
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金融市場
日本の経常黒字は近年、その中心が、貿易黒字から所得収支の黒字へと変化しており、経常黒字の大きさが円高圧力に直結しなくなっている。そのため、地政学的リスクの高まりを背景とした原油価格の高騰が仮に起きると、貿易赤字が定着化し、円安要因となりかねない。
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金融市場
異端の学説として紹介されることの多い現代貨幣理論(Modern Monetary Theory)。ただ、中身を冷静に紐解いていくと、言われるほどの「暴論」ではない。安易にマクロ政策論議に「応用」されてしまったのが、混乱の原因だ。
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RAF構築に取り組んでいる国内金融機関では、フレームワークの実効性を高めるために様々な課題に直面している。本稿では、リスク・アペタイトの設定、リスク・アペタイト・ステートメント、リスク限度枠そして健全なリスク文化という4点に着目した。
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アセットマネジメント
不動産に係る意思決定は、データに伴う制約から直感に頼る部分が多かった。しかし、近年ではオルタナティブ・データ(非伝統的なデータ)を活用し、従来では捉えられなかった不動産の将来のリスクと機会を、高精度で即時的に把握できる不動産アナリティクスの実践に期待が高まっている。
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デジタルイノベーション
自然言語処理技術の一つである固有表現抽出は、金融機関における文書チェックなど非構造化データを扱う業務の効率化や自動化を高める可能性がある。しかし、ソリューションを導入する際には処理精度に加えて業務視点からの検討が欠かせない。
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数理の窓
以前(2015年12月)の本コーナーで「量子コンピュータの憂鬱」という文章を書いた。その際は、量子コンピュータが高速な素因数分解を可能にしてしまうことで、金融はじめ現在広く利用されている公開鍵暗号方式が安全な暗号方式としては利用できなくなるリスクについて解説した。しかし、量子コンピュータが金融に福音をもたらすかもしれないという論文が先ごろ発表された。
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『金融ITフォーカス』編集事務局
E-mail:focus@nri.co.jp