知的資産創造 2018年3月号
21世紀に入り、企業・官公庁・コミュニティ・家庭など社会のあらゆる領域がこれまで経験したことのない大きな変化に直面しており、変革の時代を生き抜くための指針が強く求められています。
NRIグループの総合情報発信誌『知的資産創造』は、知的資産創造活動を展開しているプロフェッショナルが執筆した時代のニーズに応えるタイムリーな情報をお届けしています。
※組織名、職名は掲載当時のものです。
発行時期 : 毎月20日発行
誌型 : A4変形版・80~100ページ
- 当サイト上では、最新号から過去2ヶ月分までの新刊については、目次のみをご紹介しております。
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MESSAGE
これまで国内の保険会社においては、多くの基幹系システムがメインフレームで構築されており、その堅牢性や安定性によって保険会社のビジネスを長らく支えてきた。長い歴史を経てIT資産は積み上がり、レガシーシステムと化したため、その維持管理に必要な人員リソースやコストの面で課題意識を持っている保険会社は多い。
課題解決の一つの手段として、脱メインフレーム、すなわちオープン系基盤やクラウド基盤へIT資産をスリム化した上、新しいシステムに乗せ換えるべきという意見がある。しかしながら、IT資産をスリム化しようとしても、肥大化・複雑化した基幹系システムの大規模な再構築は容易にはできないという課題も同時に抱えている。
ところで、メインフレームは将来にわたって保険会社のビジネスを支え続けてくれるのだろうか。一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)の調査によると、2000年度以降のメインフレームの出荷実績は台数ベース・金額ベース共に一貫して下落しており、金額ベースでは2000年度の10分の1以下となっている。もちろんメインフレームが直ちになくなることはないだろう。
とはいえ、メインフレーム市場が縮小している中、製造メーカーの淘汰が進み寡占化の方向に進むことは間違いないだろう。寡占化が進むと、一般的には費用の高止まりやサービスレベルの低下につながる可能性がある。一方で、クラウド市場は急激に進展しており、銀行や証券など他の金融業界ではクラウド基盤の本格利用が始まっている。 -
特集 デジタルが拓く金融の近未来像
デジタル化はあらゆる産業の「あり方」に変革をもたらしており、金融もその例外ではない。むしろこれまで産業の血流や神経網を担ってきた金融の機能が、大きく瓦解することは間違いなく、新たなビジネスモデルの構築を行わなければ既存の金融機関の生き残りにかかわってくると推察される。本稿では金融機関に求められるデジタル戦略のアウトラインを検討していきたい。
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特集 デジタルが拓く金融の近未来像
- 実体経済はどう変わったか
- 金融サービスはどう変わるか
- 事業会社、金融機関が変化に向かい合うには
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特集 デジタルが拓く金融の近未来像
- 動き始めた世界の中銀デジタル通貨発行
- 現金利用には国ごとに大きなばらつき
- 現金利用に伴うさまざまなコスト
- 民間仮想通貨が金融政策にもたらす影響
- マイナス金利政策の有効性を高める狙いも
- 中銀デジタル通貨の課題
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特集 デジタルが拓く金融の近未来像
- デジタル通貨への関心の高まり
- 通貨の性質と形態
- 通貨を支える決済システム
- 新たな決済システムとしてのブロックチェーン・分散台帳技術
- 新たな決済システムの姿
- 新たな決済システムを活用したデジタル通貨の可能性
- 課題と展望
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特集 デジタルが拓く金融の近未来像
- 中国において進展する生活のデジタル化
- 膨張するFinTech大手
- デジタル化対応に迫られる金融機関
- 金融機関のスマート化・デジタル化への転換の加速
- 今後の展望
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特集 デジタルが拓く金融の近未来像
- 端緒となる問題意識
- リスク管理包囲網
- リスク管理からデジタル・ガバナンスへ
- やはり鍵は経営者
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シリーズ 戦略実行力
- 戦略実行を支える人材育成における問題
- 先行事例
- 戦略実行力を高めるための人材育成の方向性
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