金融ITフォーカス 2019年3月号
金融ビジネスにおいて、制度変更への対応、経営の効率化・コスト削減に加え、付加価値の追求が常に求められております。この付加価値の源泉は、金融技術と情報技術の融合によって生まれると考えます。「金融ITフォーカス」は、そういった視点を取り入れ、金融ビジネスが大きく変化していく方向性をわかりやすく伝えます。
発行時期 : 毎月5日発行(原則)
誌型 : A4版・16ページ(通常)
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日本トラスティ・サービス信託銀行(JTSB)と資産管理サービス信託銀行(TCSB)が2021年にも経営統合し、預り資産規模は700兆円の国内最大、世界でも有数の資産管理銀行が誕生する。現在、両社を傘下に置く持株会社、JTCホールディングスの会長に就任した田中洋樹氏に今後、取り組むべき経営課題と資産管理銀行の将来について語っていただいた。
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金融市場
米中貿易問題などを背景に、世界経済は徐々に減速感を強めている。IMFも2019年の成長率見通しを大きく下方修正した。昨年末から年初にかけての株価下落や円高進行は、世界経済の悪化懸念が底流にある。鍵を握る米国経済に減速の明確な兆候が見られれば、金融市場の景況感は一段と悪化するだろう。
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リスク管理
日本における銀行分野のオープンAPI(バンキングAPI)は、これまで政府主導により積極的に推進されてきた。金融庁は銀行法等を改正し、銀行に対してバンキングAPIを推進するよう様々な義務を課してきた。一方、金融業界も、業界標準を次々と策定してきた。これによりバンキングAPIは急速に拡大すると思われたが、現状はいまひとつである。日本のバンキングAPIの進展に、いったい何が必要なのか。
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アセットマネジメント
バイサイドトレーディング業務は最良執行に加え、組入資産の多様化や規制強化により、質・量共に、より高いレベルを求められる。貴重な人的リソースを高付加価値領域にシフトし、競争力を維持・強化するには、ITを活用した業務効率化や業務ノウハウのデジタル化が、運用会社にとって必須の取り組みである。
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デジタルイノベーション
現在、政府内でデジタル通貨による給与支払を解禁する方向で検討が進められている。仮にこの規制緩和が実現すれば、給与支払手段の多様化という枠を超えて、金融サービスの供給構造自体を大きく塗り替える可能性がある。
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中国金融市場
景気が鈍化する中、2019年の中国の金融政策は「積極的な財政政策と穏健な金融政策」の原則の下で、緩和的に運営されると考えられる。金融リスク防止策の影響を受けた流動性低下を相殺する一方、民営企業、小・零細企業にターゲットを定めた緩和的政策が続くと見られる。
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数理の窓
無機物から生命を生み出すことは、1つの夢である。2016年に米国の研究グループは、最小限の遺伝子をもつゲノムを化学的に合成し、細胞膜に入れて、生きて増殖する細菌の作成に成功した。“生命”に必要最低限の生命維持活動や自己複製能力などに機能を絞ったため、遺伝子数は473個と、人の2万強と比較して各段に少ない。太古の生命も、単純な機能のはずだったろうが、複雑な生命にどのように進化していったのだろうか?
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『金融ITフォーカス』編集事務局
E-mail:focus@nri.co.jp