消費財・サービス

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消費財メーカー・小売サービス企業のDX推進

消費財メーカーは大量生産大量販売型モデルを成功体験としてきたものの、市場の成熟および消費者の価値観の多様化・行動変化によって、そのモデルが機能しなくなってきています。また、小売企業は国内での出店拡大で売上を増やしてきましたが、出店余地の縮小や人口減少に直面する中、いかに既存のお客様を大事にしながら売上・利益の成長を図るかが課題となっています。
商品の企画・開発から販売・アフターサービスまでのバリューチェーンで考えると、消費者との接点やそこで得られるデータ活用の重要性が増しており、メーカーは消費者へ直接販売をするチャネルの構築やアプリなどの販促活動を通じて接点を持つ取り組みを加速しています。これまでも消費者との直接の接点の場であった小売企業はデータを如何に活用するかという観点で、品揃えやPB開発などの商品面だけでなく、メーカーへのデータ販売や、店舗自体の広告化・メディア化などといった多様な取り組みを進めています。
これらの取り組みを後押ししているのが、DXであり、NRIでは、既存のビジネスの業務プロセス変革に寄与する「DX1.0」、デジタルで新しいビジネスモデルそのものを生み出す「DX2.0」の両方の観点において取り組みを支援しています。将来に向けては、サステナビリティの視点を踏まえ、デジタルの力を使って社会のパラダイム変革や社会課題解決を目指す「DX3.0」の重要性が増していくと予想しています。

消費財メーカーのサイエンス領域進出

国内市場の縮小、コモディティ化という問題に直面する中、消費財メーカーにとって健康改善・予防領域は、政府による医療費適正化の強い推進やそれに伴う社会的要請などを背景に高まりを見せており、魅力的な市場になりつつあります。
情緒的価値に加えて機能的価値（エビデンス）が必要となる健康・予防領域において、今後、消費財メーカーと競合していくのが機能的価値に強い製薬メーカーです。従って、消費財メーカーは機能的価値に加え、自らの強み＝「生活者ニーズへの洞察力」「商品企画・販売までのスピード」「消費者に訴求するためのマーケティングノウハウ」に立脚した戦い方が求められています。
NRIは、医療・予防領域の制度的知見、消費者の機能的価値と情緒的価値の双方に関する豊富な知見を活用し、消費財メーカーのサイエンス領域進出の戦略策定・実行支援を行います。