コンサルティング領域
全社横断での経営指標改善
近年、コングロマリット企業を中心に経営管理指標として、ROIC(投下資本利益率)を導入する企業が増えています。数ある経営指標の中でも、多岐にわたる事業を比較的公平に評価できることがメリットであるために広く使われています。
一方で、指標としてはやや難解であるために、1つ1つの数値定義が事業によって実は異なる、現場レベルではROICを改善するために何をすれば良いか理解されていない、成長性の観点が盛り込めていないために将来の成長の芽が摘まれてしまうなどの問題も起きています。また、ROICを改善するためには部門間での利害対立が起こり得るため、部門横断でのプロジェクト活動を進める必要も出てきます。
NRIでは、各ステークホルダーの利害調整をしながら、ROIC極大化に向けた戦略立案および実行をハンズオンで支援します。
- ROICを活用した事業ポーフォリオマネジメント
- ROIC改善のための個別事業戦略立案、機能戦略立案、および実行支援
- 経営モニタリング体制の構築
デジタル技術を活用した新ビジネスモデル開発
現在製造業をはじめ既存ビジネスのモノ売りだけでは収益や競争力を担保することが難しくなっています。新興国プレイヤーなどの台頭や、競合や新規参入企業によるデジタルソリューションの展開が背景です。
そのため、最終アウトプットとしての製品・モノだけではなく、自社のオペレーションやデジタル技術を活用して外販ソリューション化していくことが求められています。しかし、その展開にはいくつかの課題があります。例えば、従来のモノ売りの事業評価基準では3年単黒(3年で黒字を目指す)や、数十億~数百億の売上を求める事業評価基準が設定されているケースも多く、正しくデジタルソリューションを評価し、育てることができません。デジタルソリューションの特性に合わせた事業評価制度・KPIの設定も求められます。
NRIでは、これらデジタルソリューションのコンセプト・提供価値の設計から、展開するパートナーであるエコシステムマネジメント、顧客・パートナーのサウンディング・提案支援、社内推進体制整備までを幅広く支援しております。
デジタルとリアルを融合したB2Bマーケティング改革
ITジャイアントが自動車産業に参入してくるなど、業際が崩れ、業界ごとのすみわけがなくなりつつあります。産業財(素材、部品、機械など)においても自社の既存市場を守るだけでなく、新しい市場に打って出る必要性がますます高まっています。
産業財のようなB2Bの場合、一般的に顧客ニーズに基づいて事業開発が行われていますが、そもそも顧客が誰かわからない、顧客へのフックのかけ方がわからない、顧客ニーズは得られたものの販売見込みがわからない、または想定事業規模が小さいためにリソース投入して良いかわからないといった問題が出てきます。
NRIでは、これまでのリアルなマーケティングにデジタル技術を組み合わせ、潜在顧客、見込み顧客、既存顧客それぞれに適したオンライン接点およびオフライン接点(対面)を再設計します。また、広報・マーケティングチーム、インサイドセールスチーム、営業チーム、開発チームが連携して新たな事業開発が行なえる体制構築を支援します。
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コンサルタント紹介
青嶋 稔
フェロー
古賀 龍暁
グローバル製造業コンサルティング部 部長
中谷 政人
グローバル製造業コンサルティング部 グループマネージャー
岸本 隆正
グローバル製造業コンサルティング部
晝間 敏慎
グローバル製造業コンサルティング部 エキスパートコンサルタント
鍬塚 洋史
グローバル製造業コンサルティング部 エキスパートコンサルタント
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株式会社野村総合研究所 コンサルティング事業本部
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