概要
- 「インダストリ4.0」では、まず製造設備産業の産業大でのオープン・イノベーションを加速するためにモジュール構造設計とモジュール間IFの国際標準化施策を推進している。PC、液晶TV、半導体、半導体製造装置産業などで経験した産業構造の変化とプレイヤーの転換が、製造設備産業でも起こる可能性が高い。
- 注目すべき動きは、①「スマートなマザー工場」及び②「製造プラットフォームサービス事業の展開」が加速することである。
- IoT・第4次産業革命の本質は、「ITの進化を利用して、多階層のプラットフォームサービス産業が台頭し、産業構造が新しいタイプの水平分業体制へ急速に転換していく」するということである。
- 影響を受ける産業は、製造業だけでなく、流通業、グローバル物流業、エネルギー、ヘルスケア、社会基盤産業、農業を含むほぼあらゆる産業に及ぶ。
- 「無視するのは危険」である。数年後の経営環境は、製品市場では先進国の開発・製造ノウハウを装備した低コストの新興国の企業との競争が始まる。また資本市場(M&Aなど)では、新興国の経済成長を取り込みさらに成長を遂げる先進国企業との競争となる可能性が高いからである。
執筆者情報
藤野 直明
産業ITイノベーション事業本部付 兼 グローバル製造業コンサルティング部
主席研究員
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