CONTENTS

1. 世界最大の乗用車市場、中国は極端な政策誘導型市場
2. 世界一に成長した中国新エネルギー車市場と消費者の利用動向
3. 新エネルギー車推進政策下で進化を続ける中国プレイヤー
4. 日系自動車メーカーや部品サプライヤーが中国で取り組むべきこと

要約

1. 中国は世界一の乗用車市場に成長し、世界の自動車メーカー・部品メーカーにとって無視できない存在となっている。一方、中国自動車産業は、世界の中で特に政策に大きく影響される産業になっている。
2. 近年、中国の自動車政策は新エネルギー車を重視している。その政策は成果を上げており、中国は世界一の新エネルギー車市場に成長している。
3. 大きな新エネルギー車市場を背景に、中国では新エネルギー車関連プレイヤーも成長している。まだ世界に進出しているプレイヤーは少ないが、将来的には日系を含めた外資系プレイヤーにとって脅威となり得る。
4. 日系自動車メーカーおよび日系部品サプライヤーが、新エネルギー車市場などで勝ち残る方法は限られている。日系自動車メーカーは、法規動向を先読みしてスピーディに対応できる体制を構築しなければならない。また、日系部品サプライヤーは、製品単品ではなくシステム供給で勝負をすることも視野に入れるべきである。いずれにしろ、今が中国へのリソース投入の意思決定をする最後のタイミングではないか。

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執筆者情報

• 

  田中 雄樹

  グローバル製造業コンサルティング部

  グループ・マネジャー　上級コンサルタント

• 

  張 鼎暉

  グローバル製造業コンサルティング部

  主任コンサルタント

※組織名、職名は現在と異なる場合があります。