CONTENTS
- はじめに─欧州の金融ビジネスに注目する理由
- デジタルを活用したサービスモデルの最適化
- デジタルを活用した顧客の事業支援強化
- 欧州事例から得られる示唆
要約
- 日本では、地域金融機関が中心となって中小企業・小規模事業者(SME)向けにリレーションシップバンキングを展開してきたが、採算面で苦労しているケースが多い。
- 欧州では、人手がかかり採算性の低いSME向け事業にFinTechなどがデジタル化を武器に参入し、これに大手金融機関も応じる形で市場が活性化している。背景には、オープンバンキングの流れの中でいかに銀行が付加価値を付けていくかが重要な課題になっていることがある。
- 本論考では、欧州の金融機関のSMEビジネスにおけるデジタル施策を、大きく2つの側面から概観する。一つは、銀行がデジタル化を通じて顧客セグメントを含めたサービスモデル全体の刷新を図る動きであり、もう一つは取引先企業の事業をデジタルで効果的に支援する動きである。
- 欧州の銀行の事例に学ぶべき点は多いが、特にヒトの価値にデジタルでレバレッジをかけ、顧客ニーズに合致したサービスを創造しようとする姿は注目に値する。
- 日本において次世代のリレーションシップバンキングを検討する観点からも、欧州の事例に学ぶべき点は多い。
PDFファイルでは全文お読みいただけます。
執筆者情報
※組織名、職名は現在と異なる場合があります。
購読に関するお問い合わせ先
年間購読をご希望される方は、下記問い合わせ先へお願いします。
NRIフィナンシャル・グラフィックス
戦略マーケティング部
Mail : chiteki-dokusha@nri.co.jp
Tel:03-5789-8251(平日9:30~17:00) Fax:03-5789-8254
※FAXでのお問い合わせは下記お申し込み用紙をご使用ください。