CONTENTS
- CASE ver 2.0時代の企業価値再考
- 事業・経営・資本の脱構築
- 脱構築に向けた処方箋
- 製造業における価値再考
要約
- 非財務情報・非経済的価値の重要性が高まりつつある今、経営者には「稼ぐ力」と「社会価値・顧客価値」の両立を図る、難度の高い経営の舵取りが求められている。自らの舵取りに対する客観的な評価指標として、経営者は企業価値(Enterprise Value)への感度を一層高めていく必要があるが、多くの日系製造業企業はその最大化に苦戦。「稼ぐ力」の継続的改善はもちろんのこと、投資家との効率的・効果的コミュニケーションに基づく「マルチプル」の視点にも一層の配慮が必要である。
- CASE ver 2.0に代表される、次世代製造業の企業価値向上に向けて、経営者は「事業・経営・資本の脱構築」に取り組む必要がある。ボルボ・カー、ケリング、エーザイ、パタゴニアなどの先進企業は、既に各社各様の「脱構築」に着手し、長期目線で自社の価値を高める策を打っている。
- 「事業・経営・資本の脱構築」実施のポイントは、①サプライチェーンとKPIの再設計、②非財務情報定量化、③資本政策の見直し、④戦略的スピンオフの活用、の4点である。
- デジタル化の進展で多種多様なデータがリアルタイムで補足され、経済的価値に加え、社会価値・顧客価値も定量化・可視化が可能になりつつある。経営層は、さまざまな価値体系を有機的に統合し、企業価値へと昇華していく工夫に着手すべきである。
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